[]いいめもダイエット  終了

a204b928.jpg 「いいめもダイエット」というメールサービスがある。これは「食べたもの」と「カロリー」を書いたメールを専用メールアドレスである  d@ememo.jp に送信すると、ダイエット記録の一覧にまとめてくれるメールサービスである。「いいめも おこづかい帳」がヒットしたことに続くもので、「いいめもプロジェクト」の二番手であった。



 これが今日でサービスを停止する。その理由は、

 

 「いつまでもデブと思うなよ」



 がベストセラーになった著者、岡田斗司夫が、このサービスが自身の本の内容と比較すると核心部分が同一であり、著作権の侵害に当たる可能性が極めて高い、と主張したからである。

  

 岡田は吉祥寺在住、井の頭線吉祥寺駅から走り始めるとすぐ車内からも見えるところに事務所兼用の自宅が。私も彼を吉祥寺のあちこちの喫茶店などでだれかと話している姿を見かけたことがある。吉祥寺通りに面した練馬区との境界にあるケーキ屋さん、エスプリ・ド・パリで見かけた3、4年くらい前の時には随分太っていた。

 

 岡田が紹介しているのは「レコーディング・ダイエット」というらしく、食べたもの、カロリーを逐一記録していく方式のもの。ただ記録するだけならばだれでもやっていたことであろうが、これをダイエットに結びつけているという点で彼の「著作権」に抵触するからとサービスの停止を求めたことから「いいめもダイエット」が止まることになったらしい。



 利用開始からまだ1ヶ月も経っていないが5000人以上が利用しているこのサービス、まさかこれほどあっという間に終了になると思う人がいようはずがなく、良い迷惑ではなかろうか。利用していた方は、今日中にデータを取り出さないともう、サービス停止になってしまい取り出せなくなる。



 本来、イデアそれ自体の著作権はない著作権は表現を保護するものであって、アイデアそのものは著作権の対象ではない。ビジネスモデル特許など特許権の対象にはなるかもしれないが、それとて無理なことであろう。そこまで主張するならば法的な根拠をきちんと弁護士なりに説明させ、手続きをとって対応すれば良いのではなかろうか。



 しかも岡田はこの件について取材の申し込みにも答えていない。「いいめもダイエット」も事前に岡田に連絡を取って意見を伺ったが、公開までに連絡がなかったという。「いいめもダイエット」としては儲かる事業でもないのに余計な揉め事はごめんだ、と本来の開発業務に注力したい思いもあるらしい。



 岡田もこれを機会に、本もよろしく、と言った方が良かったのでは?