[]スタジオジブリ・宮崎駿 今日の深夜、再放送

 スタジオジブリはつい十数年前までここ吉祥寺にあった。今もジブリ美術館吉祥寺駅からまっすぐ南へ行ったところ、井の頭公園の西園はずれにあるし、その運営を手がけている有限会社二馬力などは武蔵野市にある。



 この宮崎駿、今日の深夜に再放送されるNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」の未公開トーク特別編で不遇時代の乗り切りについて話している。

 

 NHKプロフェッショナル 仕事の流儀

 

「つまらない仕事で人に認められることですよ。つまらない仕事でも自分のアイデアをふんだんにつぎ込んで。僕よく言われました。そんなにアイデア出してたら枯れちゃうよ、って」。



 ただ、自作の「ルパン三世 カリオストロの城」について、その内幕を話して作品を気に入っていないことを話した。



 「(文句を言える立場ではないから些細な仕事でも)楽しみながらやりました。とんでもない失敗も何度もやりましたけど。知らん顔して。何度でもスタートは切れるし、運命が決まっているなんて嘘だと思います。その代わり、自分の自我を満足させる映画を作っちゃダメですね。人を楽しませようとして作んないと。・・・(カリオストロの城については)どんな風にラストを締めくくるかって、最初からあったプランがあるんですよ。それがやりたさにA、B、C、Dってやってっいったらこれ以上は(セル画の)枚数書けないって言われて突きつけられたんですよ。公開に間に合わないって。」



その結果、大幅に想定していたストーリーを変更することに。



「スケジュールのために作り替えざるを得なかったんですよ。これはダメージが残るんですよね。ブレーキをかけなければいけなかったっていうのは、ものすごい挫折感でした。」



 物作りをしている人、芸術の仕事に関わっているような人には特にぴんとくるところがありそうな台詞であった。