ピエール・アンタイ

9dd8c674.jpg 昨日の金曜、24時10分から3チャンネル教育テレビで放映されていた「芸術劇場」は、チェンバリスト、ピエール・アンタイのコンサートであった。昨年日本の小ツアーで行われたものであり、場所はここ吉祥寺にある武蔵野市民文化会館小ホール。薄暗いホールにスポットライトで浮かび上がったアンタイの演奏はいつもながらに秀逸である。



 2010/03/05 24:10〜24:45 NHK教育 芸術劇場 

 ピエール・アンタイ チェンバロリサイタル



 実力派チェンバロ奏者ピエール・アンタイ(Pierre Hantaï, 1964年2月28日生まれ)。10年ぶりの来日公演となった。彼はパリ生まれのチェンバロクラヴサン奏者であり、指揮者でもある。父親はフランスに帰化したマジャル人画家のシモン・アンタイ。11歳頃からパリでアルテュール・アースにチェンバロを学び、さらにオランダへ。2年間アムステルダムに留学してグスタフ・レオンハルトに師事した。エオンハルトも昨年、来日している。1982年にブルッヘ国際古楽コンクールで第2位を受賞。古楽の専門家であり、1987年シギスヴァルト・クイケン指揮ラ・プティット・バンドと、1989年ジョルディ・サヴァール指揮ル・コンセール・デ・ナシオンと共演した。ミンコフスキとも共演している。2004年に古楽アンサンブル「ル・コンセール・フランセ」を結成し、その監督である。



 彼が演奏するゴルトベルク協奏曲はグレン・グールドバレンボイムらと並び、もっとも優れた演奏の一つと言われる。