[]ジブリ作品の井上直久展

6f8a9f57.jpg 旧伊勢丹百貨店ビルがリニューアルされた「コピス吉祥寺」のイベントスペースで画家・井上直久の新作展が開催中。独自の幻想的な仮想空間「イバラードの世界」を作り出し、絵本やコミックスなどで活躍。かつて吉祥寺にスタジオを持っていた宮崎駿監督の「スタジオジブリ」作品にも参画。映画「耳をすませば」(1995)で、劇中劇の幻想シーンであった「バロンのくれた物語」の背景美術を担当している。その他、ジブリ作品では短編映画の監督や原作も担っており、三鷹の森ジブリ美術館メーンホールの壁画なども制作したのは彼であr。



 今回は井上さんの新作を含む原画6点と版画30点が展示。版画作品は「ピエゾグラフ」というオフセットもある。シルクスクリーン印刷では再現しにくい中間色、筆のタッチ、画材の質感や絵具の塗り重ねなどを再現する芸術作品のために開発されたデジタルプリントで刷られたものであるというので、絵画やイラストに興味のある人には勉強になると思う。



 展示されている原画はもちろん、限定数刷られた版画作品は販売もされているものがある。今回、運営するギャラリーモナリザ練馬区)の大瀧さんは



 「映画で使われた作品や、作品集に掲載されている版画も展示している。幻想的な井上さんの世界を楽しんでほしい」



 時間 10時から21時(最終日は16時まで)。入場無料。1月25日まで。