[]武蔵野地粉うどん

2a6feec1.jpg 吉祥寺の藤村女子中高の近くにある食料品店、大鵬市場。およびこの近くの吉祥寺地域にあるファミリーマート4店で、関東平野の小麦粉を使った「武蔵野地粉うどん」が販売されている。生麺ではなく冷凍である。



 武蔵野市は昔、小麦の生産が多かった。旧家の冠婚葬祭では地産の小麦を製粉したうどんで来客をもてなすという習慣があった地もある。以前にも書いたように江戸時代は関東平野一帯はみな徳川家の鷹狩りに使う鷹場だったわけで、広大な農地、森林が続いていた。江戸期にはこのあたりはみな、○○村と呼ばれていた。吉祥寺村、西窪村、といった呼び方である。事実であるかどうかはわからないが、武蔵野の関前村の農民と今の練馬区石神井村の農民とが何かの拍子に(おそらく上水道作りのために幕府の役人が挟まってだったと思われるが)両者相まみえて話をする機会があったそうだが、互いの日本語がちっとも通じなかったそうである。関前のある代々続く地主の人からそう聞いたことがある。



 http://www.city.musashino.lg.jp/profile/musashino100/pr.html



 さて、 武蔵野市の名物を作るべく武蔵野商工会議所、東京都麺類協同組合武蔵野支部が協力。「Musashino ごちそうフェスタ」に2008年、初めて出品したのがこの「武蔵野地粉うどん」である。その後、吉祥寺、三鷹、武蔵境の各エリア13店舗のそば・うどん店・ホテルでこのうどんがメニューに加わった。



 今回、一般家庭に買って持ち帰ることができるよう冷凍食品化されたため、冷凍麺と冷凍汁がセットになった一人前食べ切りサイズ。うどん麺250g、汁(豚肉・長ネギ入り)220g。麺には関東平野の北部、武蔵野台地(埼玉県)産の小麦粉「彩奥義(さいおうぎ)」に、武蔵野市の子どもたちが麦踏みを行なった年間総製粉量わずか400kgという希少な武蔵野市産地粉を配合したという。



 汁は武蔵野の水を使用。豚肉とネギの具が入ったしょうゆベース。袋から出して温めるだけで調理できる。国内産小麦100%で、添加物は使わない。



 現在、大鵬市場のほかファミリーマート吉祥寺東町店、吉祥寺平和通り店、吉祥寺東急通り店、吉祥寺大通り店で先月23日より試験販売し、4月以降本格販売を予定。



 大鵬市場の営業は11時〜23時(土曜・日曜・祝日は22時まで) 

 価格は400円とかなり高い。