そば 中清寄席 三遊亭橘也
高座で落語をする三遊亭橘也
吉祥寺とその近くにはベテラン、若手の落語家がちらほら暮らしている。吉祥寺東町コミセン(九浦の家)では定期的に落語会が開催されるなどしている。
吉祥寺の五日市街道沿い、成蹊大のや吉祥寺本町郵便局近くに創業88年の老舗手打ちそば店、「中清」がある。6月24日、ここで地元在住の落語家、三遊亭橘也の落語会が行われた。「第三回 中清寄席」である。この方は五代目円楽一門会の一人として、吉祥寺在住二ツ目の落語家であり、この店の近所に住むご縁から開催を申し出て実現。決して広くない店内で3回目まで続いていることは素晴らしい。
演目は、けちな旦那と番頭の話「位牌屋」と、人情の八百長相撲「佐野山」の二席。強引に店に高座を作り、赤い絨毯を敷いて30人の客を笑わせた。ぎゅう詰めだったが、店主は席を工夫すればまだ入れるから、もっと呼べるようになると良いとさらに積極的である。会場を無償提供している気っぷの良さがある。
店主のご主人は本業のそばにも他のだれにも負けないと自信を持ち、人気店として営業を続けている。店に流れる音楽はこの主人の趣味でジャズ。吉祥寺はジャズの町でもあるが、そば屋でジャズが年がら年中流れているところは珍しい。
お酒も出るが、特に日本酒にもこだわっている。
なお、三遊亭橘也は吉祥寺東コミュニティセンター「九浦の家」で「九浦落語会」を定期的(隔月第4水曜)に開いている。次は7月27日。また、次回「中清寄席」は11月11日予定。開演19時30分。料金1,000円。