絵本作家 荒井良二 小展覧会

kissho2011-07-15

ギャラリーを併設する絵本屋、「TOMS’ BOX(トムズボックス)」にて、絵本作家・荒井良二さんの小さな展覧会「どこまでだって いつまでだって」が開催されている。

 http://www.ryoji-arai.info/works_book

 これまで多くの絵本を発表し、「ボローニャ国際児童図書展特別賞」など国内外での受賞がある。ライブペインティングやワークショップなども行い、並行して音楽活動も続ける。絵本屋の土井さんは、荒井さんと親しい。若い人にとても人気があり、絵本の最先端を走り続ける作家として付き合いは20年以上ある。毎年7月に展覧会を開催し、今年で恒例の18回目くらいになる。

 30作以上の新作を小さな店内の壁にぎっしりと展示し、荒井さんが手掛けた70作以上の絵本も併せて並べる。今回の展示は、すごく大胆なマチエールの中に繊細なタッチを感じる絵が多く、ギターを弾く少女など、アナーキーな少女の絵が多い。荒井さん初の漫画作品「ホソミチくん」(イースト・プレス、1,365円)も同店で先行販売中。

 時間は11時-20時 (最終日は18時まで)。入場無料。7月31日まで。


 荒井良二

 1956年山形県生まれ 日本大学芸術学部美術学科卒業。

 イラストレーションでは1986年玄光社主催の第4回チョイスに入選。1990年に処女作「MELODY」を発表し、絵本を作り始める。1991年に、世界的な絵本の新人賞である「キーツ賞」に『ユックリとジョジョニ』を日本代表として出展。1997年に『うそつきのつき』で第46回小学館児童出版文化賞を受賞、1999年に『なぞなぞのたび』でボローニャ国際児童図書展特別賞を受賞、『森の絵本』で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。90年代を代表する絵本作家といわれる。

 絵本の作品に『はじまりはじまり』(ブロンズ新社)『スースーとネルネル』(偕成社)『そのつもり』(講談社)『ルフランルフラン』(プチグラパブリッシング)などがある。2005年には、スウェーデンの児童少年文学賞である「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」を授賞。「スキマの国のポルタ」で2006年文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞。

 アストリッド・リンドグレーン記念文学賞とは  http://www.alma.se/