吉祥寺今昔写真館委員会 写真展 15日まで 

79f0e022.jpg 残暑厳しき折、昨日、一昨日と2日に渡って吉祥寺秋祭りが開催された。この祭りが終わると急に秋風が立ち始め、涼しくなっていく。季節の変わり目で風邪を引いたりすることも多くなったり・・・。


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 戦後、長らく中断し、有志たちが復活させてきたもので来年で40回目を迎えるため、来年は今年以上に盛りだくさんになる予定。


 この祭りが始まったのは1933(昭和8)年。吉祥寺駅前の消防団「停車場組」が寄付を募ってみこしを購入して担いだのが始まり。当時の吉祥寺は、関東大震災で家を焼かれた都心の人たちが移住し人口が急増。翌年には井の頭線吉祥寺駅まで延びるなどしていて成長し始めた時代でもある。

 
 祭りはその後、太平洋戦争で中断。終戦直後に数回の復活があったが不発で長く続かず、みこしはそのまま武蔵野八幡宮に預けられた。



 地元の若者が中心となり本格的な復活をしたのが73年。9月の八幡宮例大祭でみこしを出して再開。八幡宮に預けられたみこしは、存在も忘れられていた。そこで子ども用や借り物のみこしを担いでいた祭りであった。


 
 祭りが徐々に盛り上がってきた時、若者たちが八幡宮のみこしを偶然、再発見。傷んだみこしを引き取って自らのこぎり、かんなで修復。77年の秋まつりで担ぎ初めをしたのが本格的な再開である。本番に備え、電話工事店からもらった電信柱を使って担ぐ練習をしたりして打ち込んだと言われている。現在は各町会も御神輿を所有し、今年は合計で11基が使われている。

 

 旧伊勢丹百貨店のビル、コピス吉祥寺(武蔵野市吉祥寺本町1丁目)で、こうした祭りの今昔を振り返る写真展が行われている。古い写真の提供を市民に呼びかけている。


 写真展は1日から、コピス吉祥寺4階のニコハウス・ソーラーギャラリーで始まったが、会場には戦前から昨年のものまで、市民から寄せられた写真約60点が並ぶ。実際に使われる各町会のちょうちんやはんてんも飾られている。

 
 主催 吉祥寺今昔写真館委員会 
 
 来年の40回を記念して写真集の発行と写真展開催を計画している。そこで会場で市民らに秋まつりの古い写真の提供を呼びかけている。

 会場に写真を持ち込めば、その場でスキャンして返却。インターネットでも受け付け。
 15日まで。無料。

 写真提供の問い合わせは事務局(0422・48・7741)まで