スタジオジブリ  フレデリック・バック「木を植えた男」 吉祥寺BT

176dbe6d.jpg 「木を植えた男」


 吉祥寺駅北口のサンロード商店会の最も北側にある吉祥寺バウスシアターにて10月8日、「吉祥寺アニメワンターランド」の一環として「木を植えた男」など4本の短編アニメが上映され、「フレデリック・バックの映画」が公開される。



 世界のアニメーション作家に大きな驚きと影響を与えた画家のフレデリック・バック。「木を植えた男」(1987年、30分)は、5年半の歳月をかけ、2万枚に及ぶ作画作業の大半を一人で作り上げた代表作。羊飼いの男が不毛の荒地に一人で木を植え続け、緑あふれる森となり生命の輝きに満ちた場所へと生まれ変わっていくという物語。この作品は「アカデミー賞短編アニメーション部門」を受賞した。


 
 その他の3本の短編アニメーションは・・・


 「トゥ・リアン」(1978年、11分)
 
 生命を次々と作り出す創造主、最後に作った人間は欲望にかられ殺りくを繰り返す――。後に確立されていくテーマの原点となる作品




 「クラック!」(1981年、15分)

 ある男が作った一脚のロッキングチェアがたどる運命を、家族・自然・文明批判というテーマを織り交ぜ描いた作品。




 「大いなる河の流れ」(1993年、24分)

 川に生きる生命の力強さと、生態系を破壊し汚染する人間の愚かさをドキュメンタリータッチで描いた作品。



 かつては吉祥寺にあったスタジオジブリ(今は東小金井駅近く)が企画制作協力、東京都現代美術館で10月3日まで開催されている「フレデリック・バック展」。この会場でも上映されている。


 
 「三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー」として劇場公開、DVD化がされ、日本語字幕監修をスタジオジブリ高畑勲監督が手掛けている。


 
 上映スケジュールは今後、詳細が決定。 
 http://www.baustheater.com

 料金は、一般=1,800円、学生=1,500円、シニア・会員=1,000円。10月21日まで。