[]武蔵野八幡宮 新宮司 小美野朝雄

吉祥寺駅から北へ歩いて5分ほど、消防署に隣接して武蔵野八幡宮はちょうど五日市街道と吉祥寺通りとが交差するところにある。信号の名は「八幡宮」。吉祥寺でも最も古い歴史を持つ建物のひとつであり、祭り、初詣などでは毎年、ごった返している。



 ここは十数年ほど前までは「武蔵野八幡神社」だったが、規模が大きくなったからなのか、「八幡宮」に格上げに。それゆえ、それまでは「神主さん」であったが、それ以降、「宮司さん」となった。先代の宮司はこれにこだわっており、



 「神主さん」



 と間違えて呼ぶとむっとしたりしていた。



 このたび、この宮司が交代になり、まだ40歳前の小美野朝雄権禰宜神社本庁から拝命し、諸官庁の届け出も終えて着任した。12月4日、宮司就任の祝賀会が吉祥寺第一ホテル天平の間で開かれた。むさしのばやし保存会のお囃子も供されて、賑やかに行われたようである。

 

 武蔵野八幡宮は毎年の夏祭りや例大祭などお祭りに際していつも品のないテキ屋がぞろぞろ屋台を持ち込んで入り込み、気品に欠けた祭りになることで評判が悪い。本来、神社が催す祭りはもっと上品なものであってもらいたいし、そう望む地元の人も多い。目に差し込むように飛び込んでくるピンクなど原色の屋台ではなく、地元の町内会やPTA,小中学生などを中心にした祭りの装いを取り戻してくれるよう、私は密かに願っているところである。