[]カペラッテ 中目黒GTでコンサート 次は吉祥寺だ!

82bc163d.JPG 天気に恵まれた昨日午後3時、東横線日比谷線中目黒駅目の前にある中目黒GTプラザホールで



 「ア・カペラのクリスマス」 (財)目黒区文化振興財団主催



 というコンサートを行った。中目黒GTプラザホールは複合施設。企業もテナントになって入居する他、セミナーや会合にも使われる。またこのホールの前は図書館である。料金は2,000円だったが、満席。人気のほどがうかがえる。



 今回、賛助出演なさったオルガニストの相田南穂子さんは、日本基督教団キリスト教徒。東京音楽大を卒業後、東久留米にある聖グレゴリオの家で教会音楽を修了なさった方である。日本オルガニスト協会、日本リードオルガン協会、「風琴の会」に所属。



持ち込んだリードオルガンヤマハ製のものだが、何と製造期が明治後期から大正時代という骨董品。リードオルガンは真鍮性のリードは比較的堅牢に出来ており、壊れるのはもっぱら空気を送り込む皮袋の部分。これを取り替えればほとんどの場合、何の問題もなく動き始める。



 「新しいぶどう酒は新しい皮袋に」

 

 とは福音書でイエスが語った話としても有名だが、オルガンの皮袋も同じ。20世紀前半の日本の教会では、こうした足で踏みながら空気を送らねばならない小さなオルガンが典礼音楽、礼拝の奏楽で活躍したのである。日本の音楽史にとっても欠かせない楽器と言える。



 この日、カペラッテが歌った曲目。

 ・シシリアのクリスマス(P.A.ヨン作曲)  オルガン独奏



 ・今日、キリストは生まれた Hodie Christus natus est (グレゴリオ聖歌

 ・栄えあれ、おとめの中のおとめ Salve virgo virginum(中世イングランド

 ・ピエ・カンツィオーネス  Piae Cantiones (フィンランド古聖歌集)から3曲

  喜び祝え         Gaudete

  甘き喜びのうちに     In dulci Jubilo

  高らかに歌え       Aetas Carmen Melodiae



 ・グリーン スリーヴス    Green sleeves

 ・冬の星座          W.S.ヘイス作曲 

 ・めでたし、母マリア    Ave Maria  グレゴリアン

 ・めでたし、母マリア    Ave Maria  田中理恵子作曲



 ・ピカデリー  E.サティ作曲  オルガン独奏

 ・子守歌・クリスマスの日   W.L.ウェッバー作曲



 ・アメイジング グレイス   Amazing grace  

 ・ホワイト・クリスマス    I.バーリン作曲

 ・「ピノキオ」より”星に願いを”  L.ハーライン作曲

 ・飼い葉おけにすやすやと  Away in a manger

 ・牧人ひつじを       The first Nowell

 ・Ave verum corpus     W.A.モーツァルト



 カペラッテの次の予定は、アニヴェルセル表参道にて火曜夜に特別出演する他は、本格的なものはクリスマスイブの午後3時、吉祥寺・武蔵野公会堂である。