[]龍舌蘭が開花 井の頭自然文化園

3c334f68.jpg 吉祥寺駅南口から徒歩10分、あるいは三鷹駅からバスで10分、都立・井の頭恩賜公園の本園内部にある井の頭自然文化園にてただ今、数十年に一度だけ花をつける珍しい花、「アオノリュウゼツラン」が開花している。



 リュウゼツラン科に属する植物で、一回結実性植物。一生にたった一度だけ花を咲かせてそのまま枯れてしまう。熱帯地域で10〜20年、日本では30〜50年ほどで生涯に一度だけ開花する。メキシコなどに自生していたものが、江戸期に日本にもたらされたらしい。



 「龍舌蘭(竜舌蘭)」という名は、葉が肉厚で鋭いとげがあるため、ドラゴンの舌になぞらえてつけられた。私は数年前、埼玉県の浦和近くにある広い公園でこれが咲いたときに見に行って写真に撮ってきたことがある。当時もたくさんの人がニュースから知って見物に来ていた。黄色い応援団が使うぽんぽんのような花がいくつも咲いている。



 井の頭公園では、1962年、この熱帯鳥温室が有名である。ここに植えられたこの花の株は、その後、改修工事(1994年)をした際、温室入り口前のユーカリ下に移植されている。合計2株。花茎が5月下旬に見つかり、開花が予想されていたが、いよいよ2つの花が同時に開花した。7月26日に大きい方の株が開花、8月5日には2株目も開花。大きい花の方は枯れ始めているが、 2株目は満開。



 2つ同時に開花が見られるのは珍しい。地元の方はご覧いただくと良いと思う。二度とチャンスはない。



 井の頭公園

 武蔵野市御殿山1 TEL 0422-46-1100

 開園時間は9時30分〜17時 (16日までは〜18時)

 月曜定休。