[]吉祥寺 桜百景 「武蔵野市クリーンセンター前」

c7b3a417.JPG 芦屋市などと並び、現在は全国有数の潤沢な租税収入を持つ武蔵野市も、30年以上前にはまともなゴミ処理の焼却炉を持っていなかった時代がある。当時は隣接市に委託処理をしていたが、急増する人口と生活様式の変化からゴミ量が激増。強い抗議を受けて70年代に長く検討会を重ねて作られたのが市役所に隣接するゴミの焼却炉、「武蔵野市クリーンセンター」である。当時の広い公園だった地域の半分ほどを焼却場用地として使用。今も隣接地はテニスコートや野球場になっている。



 建設時にはかなりの反対や異論もあったが、市がこのクリーンセンター周辺に公園や体育館、プール、グランドなどを整備し、焼却炉の排熱で温水を周辺小中学校に供給したりするなど積極的な還元施策を講じたこともあり、現在はほとんど大きな反対論がなくなった。



 このクリーンセンター前、市役所棟との間には広い道路が整備され、その両脇が桜並木になっている。この道をまっすぐ西へ進み、5分ほど行くとNTTの技術開発研究所の巨大なビルが見えてくる。その目の前には武蔵野中央公園が広がる。全国屈指の「紙飛行機愛好者の公園」、また、サッカーの武蔵野市リーグが開催されるピッチとして有名。そこに辿り着く途中の都営住宅までの道のりは桜並木がトンネルを造っている。