立教女学院 聖マーガレット礼拝堂 2011年コンサート日程
吉祥寺東町に隣り合うミッションスクール、立教女学院。井の頭線の三鷹台駅北口歩いてすぐにある。ここの聖マーガレット礼拝堂は杉並区の重要文化財に指定された木造建築であり、頻繁に教会音楽のコンサートが行われている。旧立教高等女学校時代からある礼拝堂である。
竣工 1932年(昭和7年)
東京都杉並区久我山4-29-60
設計 J.V.W.バーガミニー(John Van Wie Bergamini)
施工 清水組 鉄筋コンクリート造2階建て
2011年のコンサート日程も多い。岩崎真実子オルガニストが世界中を巡って見つけたテーラー&ブーディ社(アメリカ)のパイプオルガンが設置されている。パイプオルガンとしてはまだ設置されてそれほど年数が経っていないが、この礼拝堂に設置されていた先代の古いオルガンは1930年から使っていたもので同窓生の愛着も深かったため、オルガン交換には紆余曲折があった。当初は強く反対していた同窓会を説得して回ったのは当時の校長であったという。
このパイプオルガンはオルガン職人が木材探しのために森へ出かけ太陽光の当たり方も参考にしながら木材を選定するところから始まると聞いている。伐採後、10年置いてからようやく使われることになる。欧州ではオルガン製造が分業化され、パイプ、材木、鍵盤、内部の電気系統など専門分化されているがこの会社ではパイプも全て自ら溶かして手作りするらしい。このマーガレット礼拝堂の建築されている場所の気候や湿度、建築構造や形、高さ、そこで礼拝する生徒の歌声や雰囲気に至るまでを把握するべく、アメリカから来日し、1週間毎日礼拝に出てオルガン設置のために参考資料作りを行ったという。
この立教女学院を卒業した一番の有名人は松任谷由実(ユーミン)。ここの高校を卒業した後、多摩美術大学で絵画を学んでいる。ユーミンの曲にはパイプオルガンの音が使われているものがあるが、例えば「翳りゆく部屋」に聞こえる荘厳なパイプオルガンは、目白の関口教会=東京カテドラル教会大聖堂で録音されたものである。
以下、場所は全て立教女学院・聖マーガレット礼拝堂。
5.21 オルガンレクチャーコンサート第一回(14:00) グレゴリオ聖歌と聲明 2000円
7.03 唱詠晩祷 Choralevensong (16:00) 無料
9.24 オルガンレクチャーコンサート第二回(14:00) 2000円
11.28 唱詠晩祷 Choralevensong (16:00) 無料