[]武蔵野市議会本会議場など崩落

9399b254.jpg あまり知られていないが、吉祥寺のある武蔵野市役所最上階に設置されている市議会の会議室などが先月の地震で大規模に壊れている。主に屋根が崩落したことによる。天井が丸ごと崩落したため、その改修費用だけで2380万円が予算として急遽、計上された。市役所に隣あう総合体育館の施設も破損があり、その改修費が6000万円。また、震災に伴う市役所職員の残業代などの約1000万円も同時に計上され、先月28日の武蔵野市議会本会議で補正予算(22年度5回目)として可決、成立(全会一致)した。これで第5回補正予算は、歳入と歳出の合計が「610億9207万円」から1億円ほど増えて「611億9609万1000円」となっている。体育館にある最大のメインアリーナ天井の一部が落ちただけだったが、これにより天井構造を再検証したところ強度に大きな問題が判明し大幅に修繕が必要になった。メインアリーナ、サブアリーナとも現在、使用中止になっている。これらの施設の使用再開のめどはたっていないため、今月24日が投票の市議会議員選挙の開票作業は別の場所で行うことになっている。



 また、武蔵境駅南口に作る予定となっている「武蔵野プレイス」などの費用は、地震の影響で資材などの調達が不可能となり、そのまま繰り越されている。財源は財政調整基金からの繰り入れで対応するとのこと。



 壊れた本議場の改修についてはバリアフリー化も含めて全面改修するプランと、仮復旧にするプランとが協議され、全面改修は1年前後は時間がかかるため、費用が最も少ない仮復旧にしてそれ以降の修復対応は次の新議会が5月に召集される時に判断することになった。



 本会議場は本会議として使用する日数は30日に満たない。天井の照明が落ちた「全員協議会室」は年に数日しか使わず、全く使わない年もあることがある。全員協議会室は市の会議室が足りない時にのみ貸出されているが使用率は非常に低い。それゆえ、今後の議場や全員協議会室の改修・補強にはあまり高額な費用をかけるべきではないという意見も出されている。