[]東光庵から見た桜
パソコンやプリンターなど周辺機器の調子が悪くなると電話がかかってくる私の大切な知り合いの一人に東光庵のオランダ人翁がいるが、今日もレーザープリンターに紙を詰まらせてどうしてもとれない、ということでちりちり携帯が鳴る。行ってみたら重症だったので1時間、格闘する羽目になった。
終わってコーヒーが供されてきたところでくつろいでいたところ、天気が良かったので窓を開けて眺めると東光庵から見た伐採間近の桜の巨樹が上から新緑を美しく映えさせていた。カトリック吉祥寺教会、母マリア像の前に佇みシンボル的な桜である。毎年、美しいソメイヨシノの花弁を散らしている。
これが今年限りで伐採されるということになっている。根っこが広く深く広がって隣接するマンションの敷地まで塀の下から入り込み建物にダメージを与える可能性があるからだ、ということ。マンションビルのオーナーは伐採を望んでいるが、入居者の中には反対する人もおり、まだ確定的ではないものの今年中に伐採される可能性が濃厚だとのこと。
あの桜は伐られるそうですねと聞いた私に
「そう。・・・涙!」
と叫んだのは彼だった。
四ッ谷、イグナチオ教会前にあった桜も司祭館ビル建設のために伐採されてもう今は見る影もない。記念に写真にだけは撮っておいたが、懐かしいあの桜は・・・。
この桜が残されることを願う。